二男(当時5歳) が ピアノを 習い始め、わたしと 二人の 時間が 増えた時、
長男(当時小2年生) も ピアノを 習いたいと 言い出しました。

「えっ?そんなに お母さん 優しくできないよ。いいの?」
「・・・ん (小さくウン) 」

その時、決して 長男を 放って おいた わけで なく、
通信学習を 見たり、料理を 一緒に したり、
どちらかというと、手を かけていました。(かけているつもりでした。)

少なくとも、わたしの それまでの 育児時間は、
圧倒的に 長男が 多く
二男は、その十分の1 程度。 三男は 余力 というか オマケ感覚。
 
だから、”もう 長男には 十分いいだろう、うるさい オカンやし、かえって 嫌がっているかも?” と 思って いたのに、
”まだ、もうちょっと” と 言われた時は、驚きました。

長男が 二男を 羨ましく 思っていたことを 知り、可哀想に 思う 気持ちも ありましたが、

「まだ この子は 足りないのか?わたしから もっと奪うと いうのか?」

長男の ”愛情のうつわ” が わたしが 思っているより かなり 大きく
もっと 多くの 愛情を 与えないと、この”うつわ” は 一杯に ならないのかと 思うと、
気が遠くなるような、目の前が真っ暗になるような
絶望にも 似た 気持ちを 持った 一瞬 でした。

”愛情のうつわ” の 大きさは 人それぞれ 違います。
形も 色も。

いえ、本当は うつわの 大きさ なんて、みんな それ程 変わらないのかも。
わたしが 勝手に ジャバジャバ かぶせて いただけで、
あるいは、うつわの場所を確かめないで かけていたので、
小さな 注ぎ口からは、中に ほとんど 届いて いなかった だけかも しれません。
(ちーまま)