33歳の時に 長男を 授かった わたしは、
それまでの 人生経験を 駆使して、思いっきり 子育てを 楽しもうと 張り切りました。

五体満足に 生まれてくれて、感謝!
まずは、”情緒の安定”こそ 大切に 育てなくっちゃねえ~

泣いたら、まず 笑顔を見せて「大丈夫よ」と 声をかけてから抱く。
オムツ交換も、言葉を かけながら。
グズグズ 泣くのは 外遊びが足りないから?・・・で
まだ 干せていない 洗濯物を 置いて、公園へ 出かけ、
昼寝を嫌がるのは、安心できないから?、と、身体をくっつけて 添い寝をし、

「おいしいね」と 言いながら、ご飯を食べ
「たのしいね」と 言いながら、絵本を読む。
 
とにかく、”よい” と思ったことは、何でもやりました。
「すごいね~」 「えらいね~」
嫌な事をした時も、じっと 子どもの様子を待って、”忍”。 
それは、わたしが ”よい母親” でいるための、努力でした。

24時間 365日
結構 頑張ったと思います。

だけど、時々夜中に 泣いていました。
なぜだか、涙があふれてきたのです。

子育てが辛かったわけではありません。 

ただ、自分がとても ”よい母親” を 装っているけれど
このメッキは いつ剥げるんだろう?という
漠然とした 危機感が あったように思います。

ホントに、がんばったんよ~
二男が生まれてからも・・・。(二男はよく寝る赤ん坊だったので)

だけど、人生は そんなに 甘くありません。
三男の誕生!!動き回る7,8ヶ月頃・・・・・

今まで 我慢していた 理性が、パンと 弾けたように、どっかに飛んでってしまったのです
自分を抑え続けることが できなくなりました。
感情的に 子どもを睨み、罵倒し、脅しました。
矛先は、主に 長男に向きました。

もう、わたしが ”よい母親” であり続けることは 不可能でした。
長男は反抗しませんでしたが、そのことが わたしを 更に 苦しめました。
メッキが剥げて、本性を 現した 自分の姿。
自分勝手で、ねたみ、嫉みだらけ。”理性” なし。
”母性”もなくて これじゃ動物以下。本当に醜い。情けない。惨め。

世の中のお母さんが みんなキラキラ 輝いて見えました。

ああ~あれから10年。
あの時の 卑屈な 自分を 思い出すと、今も 胸が ワサワサします