「ただいま~。お母さん、今日ね、○○に遊びに行ってくる。」
午後3時。三男が小学校から 帰ってきた。
遊びの予定が入っていると、声が明るい。

「おかえり。誰と?」
「A君とB君とC君。」
「いつものメンバーね。遊びに行ってもいいけど、ピアノはいつするの?」

三男は ピアノを習っている。先日、ピアノ教室からの 連絡帳に、
”もっと練習しましょう” と書かれているのを 発見してから、
わたしは 彼のピアノの練習に 口やかましくなっている。

「帰ってきてから、すぐにやる。」
「そう。でも、前もそう言っていたけど、やらなかったことが あったよね。」

三男は ちょっと困った顔になる。
「ピアノの練習をしなかったら、晩ご飯を 抜きにする。」
自分でバツを提案。しかし、
「そんなんしたら、お母さんが困る」
・・・・と却下。

いつもは 機嫌よく 送り出してくれる母親が、今日は様子が違う。
あたりまえやん。お母さんかって、いい顔ばっかり してられへんわ。
三男との 微妙な 知恵くらべ。
どうすれば 許可がおりるやろうか・・・
早くしないと、友だちが 誘いにくるゾ・・・・
バツはダメだったし、どうしよう・・・・(彼のこころの中(憶測))

本気で困っている。

「早く遊びに行きたいのね。」
「うん。」
全くしょうがないなあ~ という顔で
「帰ってきたら、ちゃんとやってよ。」
「うん。お母さん、ありがとうございます。」

丁寧語で話す三男。
ちょっと 恩着せがましかったかな?

知恵くらべは わたしの勝ち。
5年生に、十分通用する、”あなたを信頼しているわよ” メッセージ。
遊びから帰ってきた後、すぐに ピアノに向かっている。

これも、有効期日は三日と見る。
期待は小さく持っているほうが 精神衛生上○。それより続けば、気持ちよく誉められる。
期待を小さく持つことは、母親歴15年で培った 子育ての知恵。