図書館で借りた本のなかで、
「マルトリートメント」 という言葉を知った。

「不適切な養育」 という意味で、
広義の「虐待」にあたる。


一般的な 子育ての場面で、
「子どもの為に 良かれと思って・・」 、日常的に行われている現象もある。
大人も子どもも 自覚はないものも含まれる。
日々、間違いをし
我が子をむしばんでいる例は多い。

「虐待」 までいかなくても、親は時に”不条理感”を
支配下にいる 我が子に ぶつけることがある。
それら一つ一つは 些細なことでも、
これらが 積み重なると、
子どもがゆがみ、親殺しにまで 走ってしまう。
これも「マルトリートメント」に含まれる。

『親の愛は、なぜ伝わらないのか!?』
ごくふつうの子ども、恵まれた家庭の子どもたちが、親殺しにまで走ってしまう原因を解き明かす!
(佐久間真弓・藤崎りょう 宝島社2008年)

著者は2005年5月に起こった、「板橋両親殺害事件」の被害者の少年の裁判にかかわる。そこで、「マルトリートメント」「不適切な養育」 という言葉を知る。子どもに対する親の養育に、「適切」と「不適切」があるならば、何が「適切」であるか、母親なら 知りたいと思うだろう。

残念ながら、「マルトリートメント」 は現代の子育ての 日常のいたるところで行われている。多くの親が無自覚に行っている「力のしつけ」、「過保護で支配的なしつけ」もこれに当たる。

わたしは、今の親が子育てを難しく感じるのは、何が 「マルトリートメント」に当たるのか、明確に理解していないことにあると思う。
勉強や仕事は、一般的に、がんばったらがんばるだけ 成果が上がる。
育児ではそうはいかない。
がんばっても上手くいかない時もあるが、がんばらなくても上手くいく時もある。

方向性がわからないほど、不安なことはない。