親業の目的は、
子どもを社会的に一人前に育てること。

そのために
自分の問題を自分で解決できるような人に育てる
・・・と思っていた。
自分の子どもたちが小学生で、まだ手がかかるうちは、”自立”こそ子育ての大きな目標だった。

でも、その先にある、
全ての人を かけがえのない人であると 尊重し、
お互いの利益を考えて
共に生きる という
まさに、Win-Win の精神こそ、
大人が読んでいる 多くの 自己啓発本の内容、そのまま!

改めて、親業の深さにドキドキしてくる。
ホントにすごい。人として”ホンモノ”になることを目指している。

第三法 と呼ばれる、対決時の 問題解決法は
親業訓練講座の後半に その具体的な すすめ方を学ぶ。

親業歴10年の我が家。大きな親子の対立は 起こらない。
これもわたしのお陰?「コミュニケーションが良好だから」 と、一言で片付けたら
子どもと夫からクレームが出るかも・・?
いや、きっと出る。

わたしの あまりにも あけっぴろげな 素直さに、
子どもと夫が 精神的に 成長せざるを得ない・・・というのが事実かも?

さて、そんな我が家で ちゃんとした第三法を 使ったと
覚えているのは 過去2回。
我が家のルールができた瞬間だ。

子どもが 自らの信頼を 失わないように、ルールを守って暮らす日常に
わたしはいつも 小さく感動していた。

こんなコトってあるんや~

正直、それ程までに効果があるとは思っていなかった。
子どもは、信頼されることによって、
自分で自分をコントロールする力が育っていく。
少しだけ我慢しながら、自分で自分を律する姿は
子どもであっても美しい

子どもたちの成長と共に、何度が修正されてはいるが
このルールは今も守られている。

そして、中学生になった 長男と二男は
二人の間で起こった 対立に
自分たちの力で 解決策を 導き出した。
二人とも、欲求を 繰り返し主張し、そして譲歩した。
二人で出した 約束事を ちゃんと守っていた。

わたしは本当に 感動した。

自分の利益を 相手の利益と どう結びつけるか、
この重要性は 多くの 成功した著名人が 説いている。

どちらも負けない 対等な関係と
お互いの 信頼関係があることが 前提条件だ。

自分で自分を 尊重し 認める力と
相手から尊重され、お互い 認め合えていると 感じる力が
社会人としての”幸福度”に影響しているのではないか・・・とわたしは感じている。

社会人として大きな人になって欲しいと、子どもの成長をいつも願っている。