三男(小5)の虫歯治療のため、始まった歯医者通いの帰り道、
わたしは機嫌が悪くなる。

「治療がしにくいですね。このままでは他の歯医者に行ってもらうかも・・」

にっこり笑いながら、酷な先生。

口の中を触られなれていない三男は
唾液が多く出てしまって、思うように治療が進まない・・そうだ。

見捨てられた感・・100%

口の中にセメントを詰め込まれた三男は、
慣れない口の中の感覚に、何度も鏡を覗いている。

気が滅入る。

二男(中1)が不思議そうに わたしに声をかける。
「お母さん、なんで機嫌悪いの?」
「それはな、三男の虫歯が結構進んでいて、治療がむつかしいって言われてん・・」
「それでお母さんが機嫌悪くなるの?」
「そうよ。そんなものよ。お母さんは辛くなるの!」
「へー、知らんかった。」

そうよ、覚えていてほしいわ!
あんたたちが、病気や怪我をしたら、自動的にわたしは辛くなるの。

おもしろいね。