三男(小5)は、運動神経だけは 良い。
走りも速い方だ。恒例のマラソン大会も、運動をしていないわりに 速い。

「まあ、速くていいねえ~、うちの子は遅くって・・・」

マラソン大会で、こんな風に言われることが よくある。
「いや、あの子は もともと速いのよ。努力しなくても、そこそこ走れるの。」

努力しても、もともと 走るのが 遅い子がいる。
努力しなくても、もともと 速く走れる子もいる。

三男は後者。
長男(中3)は前者。

自分の子どもが速く走れずに、ヤキモキしながら 観ている お母さんに
わたしは、冗談交じりに
「一緒に走ってみたら?」 と言いながら、昔の自分の話をする。

長男が小2の時、
マラソンは、ビリから数えた方が早いほどで、
あんまり遅くて へばって息が上がっていて、

わたしは、そんな我が子の姿を いつもイライラした気持ちで見ていた。

なんか、許せなくて
どうしても、優しい言葉を かけてあげられなかった。

それで、2キロの親子ペアマラソンの出場の誘いに乗っかることにした。

2キロくらい、走れるよ~
少なくても、ヘナチョコ長男よりは、きっと速い。

これに出場すれば、母親の努力する姿、走る姿をみて、感動して、
長男も前向きに マラソンに取り組むようになると、信じていた。

結果、
市民マラソンを甘く見てはいけない。出場者は皆、走りに自信のある人ばかり。

ビリだった・・・。走れない心臓が破けそう

そして、見るも無惨な母親の姿を、何も言わずに
その場駆け足で、見守りながら、最後まで伴奏してくれた長男。
本当に何も言わずに。

わたしは、
自分ができない事を 子どもに要求することの 恥ずかしさを 思い切り 味わいながら、
自分がいつも言っている言葉を 思い出しながら、
子どもって 何て優しいんだろうと、子どもの我慢強さに 感動した。

それからは、もう、
マラソンを走っているだけで、尊敬~すごいって 心の底から思える

わたしの様に、
負けず嫌いで、つい子どもの姿に口を出してしまいそうになる人には、
絶対のオススメです。

ホントにやってみてね