3兄弟VSおかん道 修行日記

こどもの心が元気に育ちますように。子育て下手の私でもできた「親業」を取り入れたプライベート育児日記・不定期更新中

カテゴリ: 伝え方のヒント

長男(小6)がまだ小さくて、わたしが 親業 を知らなかった頃、
わたしは、"よい子育て"をしたいと思い、たくさんの育児書を読んでいました。
 
ほめまくって、育てました。

よく使った言葉は、”天才!!”
実際、長男は好奇心が旺盛で、いろんな想像力を働かせて遊びました。
わたしにとって、ウソの言葉ではありません。
プラレールを 部屋一杯に並べたときも、
レゴブロックで 飛行機を作った時も、
「お兄ちゃんってすごいねえ~。天才やね~。」

そのうち、わたしの評価をとても気にする長男の姿に気づきました。
まるでわたしに褒められるために 作っているようなのです。

”お母さんに褒められたい。”
わたしの評価をとても気にしているように映るのです。

自分の世界の中で生き生きと遊んでいた子どもが、親の目を気にする子どもになっていました。

褒められなければ、不安なのでしょうか。
愛されていない気がするのでしょうか。

わたしは自分の好きな道をどんどん切り開いてほしかっただけなのですが

褒めるって、
劇薬になるんですよね。

効き過ぎるから、とても注意が必要です。


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”人のコトバを鵜呑みにしてはいけない”と気づいたのは
もう相当に大人に近くなっていた頃だと思う。

それまでは、そんな事があるなんてわからなかったから、
いつもコトバどおりに解釈していた。

「アカンなあ」と言われれば、「ああ、アカンのや・・」
「出ていけ」と言われれば、「ああ、出て行かなくちゃ・・」

正確には、親のコトバは抽象的なコトバが多かったから、親の真意がわからなくていつも解釈に苦労していた、いう方が近いかもしれない。

「こんなんで、どうすんつもりやねん!」
「わかっとるんか!」

「????????」

ここで安易に返答してしまうと、怒りを増殖することになるということは、さすがにすぐに覚えたから、
「どうする?と言われても・・・・」
「それは、わかってるつもりだけど・・」
なんて、絶対に言ってはいけない。

「今のは何と言う意味ですか?」
「私の○○という行動について怒っているんですね。心配しているんですね。」
なんて、今だったら言えるかな?なんて思うけど(多分絶対に言わない)

だから「黙ってたらわからへんやろ!」と言われても、黙っているのが正解。
挑発に乗ってはいけない。子どもに発言権はないのだ。
唇をつぐんで時をまつ。

30分ほどそのままにしていれば、解放される。

その30分間、親からは、ぼーっとしていたように見えたかもしれないが、頭のなかは
「?????????」だらけ。

気の効かない娘と言われようが、何を考えているかわからないと言われようが、他に方法はない。

高校生になったある日突然、私の同級生が、自分自身のことをしっかり見据えて将来を語る姿に、驚いた。いつの間に、こんなに精神的に成長していんだろう・・。
視野が違う。住んでいる世界が違う。わたしはずっと家の中に住んでいる。親の目を気にし続けて、それだけで精一杯。自分の中に起こる大きな葛藤を処理するのに精一杯だったんだ。

同級生の後ろに見えた翼が眩しかった。でも自分の背中には翼がない。もぎ取られているみたい。悲しかった。どうしてこんな風になっちゃたんだろう・・・。

両親のコトバの影響をもろに受けて、息苦しかった家。
親はあり余る強い愛情と愛着を、そのまま子どもにぶつけていた。

親業を知り、両親が単にココロをコトバに変換する能力がないだけだと知った時、
今までの”自分のいたらなさ”から解放されたように感じ、救われた。

ココロのしくみ、怒りのしくみを知るだけでも、自分の中に何が起こっているのかがわかり、平静になれた。
自分で自分を責めることも減った。
更に、訓練をして、日常的にココロをコトバにそのまま変換できるようになると、相手の反応が明らかに変わった。自分に協力なんてみんなしてくれないと思っていた。私のことなんて誰も気にしていないと思っていた。ちょっと違うみたい。嬉しくなってきた。徐々に相手を信じられるようになった。

愛情が、暴力になって、愛する子どもを傷つけてしまわないように。

3人の息子がいると言うことは、それだけ所属しているクラス、クラブが多くなるということであり、
母親である私の交友範囲も自然と広がる。

授業参観、PTA、クラブ、習い事、それぞれ何人かと話す機会がある。
そして一番の関心事は、モチロン子どもの事。

「ゲームの時間が長い」
「勉強しない」

悩み事2トップ!

お母さんたちは、気になる子どもを前に、あれこれ言うことをやめられない。
でも、もちろん、あまり効果がない。

なぜか。

「勉強しなさい!」「勉強しないとアカンでしょ!」「もう~何、考えてんの?」

子どもに効果がない理由をわたしは知っている。

これらのコトバは効果がないばかりか、ハッキリ言って、逆効果だ。
こんなコトバを毎日聞かされたら、ますますやる気を失ってしまう。

じゃあ何と言えばいいのか。
これは一言で言うのはムツカシイ。
なのでわたしはいつも、友達であるママ友の話を聞くだけになってしまう。
問題を持っているのは、彼女だし・・・。
子育てのことで、第三者に説教をされることほど、不愉快な事はないという、
わたし自身の価値観も邪魔をしているのかもしれない。

それに、
もし教えてあげても上記のような場合、
言い方を変えただけで即効性があるとは思えない。
事実、あたしだって、未だに苦労している。
教えてあげた新しいやり方が効かないと思われるのは嫌だ。

でも、逆効果な言い方よりはマシ?

本当はわたしも話したい!
みんな、間違ったやり方をしている。
育児書を読んで、せっせといいお母さんを務めているのに、
全く逆効果なんだ。

もったいない!伝えたい!
あーん、もどかしい。
うーん。。。。

わたしはいつも、こんな場面の後で、悶々としてしまうのだ!
あ~あ、情けないなあ

それで、堂々巡りはもう止めて、前に一歩踏み出そうと思う。
みんなも、前に一歩踏み出しませんか?

昨日、長男(中1)がわたしに ウソを つきました。

「えっ?オレ知らんよ~ さあ~ やってないし・・・」
芝居がかった風。さも 無関係っぽく、シラっと 誤魔化します。

が、そこは 母親。幸か 不幸か、息子の ウソなんて 見抜いてしまいます。
(母親の カンを なめたらあかんぜよ)

正直 ショック でした。信用されていなかった
つい 先日に 続いて 2回目です。”やったこと” は もちろん 大したことではありません。

誤魔化す=ウソをつく。

ウソは ウソを 呼びます。

ウソを ついた方は、どんどん 追い詰められていき、
ウソを つかれた方は、どんどん 相手に 絶望します。

最悪な 気分。
この モヤモヤを どうにかしてくれえ~

その後、長男を つかまえて、こう 切り出しました。

「あんたは お母さんに 怒られるのが イヤで、ごまかしたんやね。」
う・・ん
「お母さんに 怒られるのが、イヤなんや」
うん (小さくうなずく)」
「怒られて、自分が 悪い子やと 思うのが、イヤなん?」
「それもある」
「それも?」
「うん」
「・・・・・・(しばらく待つ)」
「ボクは お母さんの 怒り方が イヤや。最後に 何も 言えなくなるような」
「最後に 何も いえなくなるような。えーと それは どんな 怒り方かな?」
「うまく 言えんけど、『なんでやったの?』 とか言われて、ボクが 何か言っても、『それは~と違うの?』って言ってくる。ボクだけでなくて、他の子にも そんな言い方する。」

「追い詰められるように 感じるのね。」
「うん、そう。」
「そんな 怒り方を されるのがイヤなんだ。でも 弟2人は、お母さんが そう言っても、ちゃんと 自分の言い分を 言い返してくるよ。」
「うん。それは知ってる。」
「そう・・。じゃあ、家族のルールを破った時は、『何でやったの?』 なんて聞かずに、例えば 罰がきまってる方が いいのかな?」
「・・・・(しばらく考えて)そのほうがいい。」

「わかった。
話せてよかった。あんたが詰問されるような 怒られ方が
とても イヤなことが わかった。
それで、お母さんには、ウソとか 誤魔化されることが、一番 辛いことやわ。ホントに 凹むし、こたえる。それは分かっておいて。」
「うん。」

色々なコトが わかった 会話でした。
長男は 涙を 一筋 流していたけど、それは こころの中を 伝えようと 感情が高ぶったからだと思います。
思いを表現するのが 下手な子です。よく言ってくれました。
反省すべき点、多し。
現在、ちーままは こころの整理中です・・・・

休日の 洗濯物たたみは
二男(小5)の 仕事です。

洗濯物は 家族5人分。結構 大変な 仕事です。

「お母さんはね、家事の洗濯物を たたむのが、家事の中で 一番 キライ!!
 だからね、それを あんたが やってくれて、ムチャムチャ 嬉しいし、
 助かるねんよ~。」

肯定のわたしメッセージ。

「へえっ ほんまなん

目が キラッと光って、何とも 驚いたような、嬉しそうな顔で、
こう、言い返してきました。

二男にとっては、食器洗いなどの他の家事より、楽勝のようです。

二男は 気分に ムラが あるタイプ。
洗濯物たたみも、それぞれの 引き出しに直すまで、完璧にしてくれるときもあれば、
山のように たまっていても、見向きもしない(きっと眼中にない)ときもあります。

でも、不思議な事に、
私自身に ゆとりができたのか、
そんな時でも、ムカッ と しなくなりました。
(ちーまま)

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